ニュース
【調査】年末年始の検索トレンド
本調査では、企業のデジタルマーケティングに活用頂くことを目的として、検索トレンド調査を行いました。
今回は「年末年始」に変動の大きいキーワードのトレンドについて、日本と訪日客数の多い国(アメリカ・オーストラリア・韓国・台湾・香港)の検索数をまとめました。
年末年始に変動するキーワード
増加しているキーワード
年末年始に検索数が変動するキーワードの中で、年々増加傾向にあるキーワードは「初詣」「おせち」「お正月」「福袋」であることが分かりました。
<初詣>
「初詣」の検索数が年々増加している要因のひとつとして、コロナ収束による行動制限の緩和があげられます。神社や観光地でのイベントの再開に伴い、検索需要も増加したと考えられます。
<おせち>
「おせち」の検索数は毎年12月にピークを迎えており、おせちにまつわるキーワード「通販のおせち」「おせち 通販 本当に 美味しい」などの検索数は、年々増加していることが分かりました。これは、おせちに関する購買行動の変化を示していると考えられます。
共働き世帯の増加やライフスタイルの変化により、時間の節約できる「通販のおせち」の需要が拡大したこと、コロナ禍を経てオンラインショッピングが普及し、特に食品の通販利用が一般化したことなどが要因としてあげられます。
また、「本当に 美味しい」というキーワードからは、購入前に「口コミ」や「レビュー」を確認し、本当に美味しいものを選びたいというニーズが増加していることが分かります。通販のおせちでも高品質で満足度の高い商品が登場し、消費者の期待値が上がっている反面、高価な商品であるため、実際に購入した人の感想や評価を参考にして失敗を回避したい意識が強まっていることが考えられます。
<お正月>
「おせち」と同様に「お正月」の検索数も毎年12月にピークを迎えています。また、関連して「お正月 飾り」の検索数は年々増加傾向にあることが分かりました。これは、伝統的な門松や、しめ飾りだけでなく、モダンなインテリアに合うデザインの正月飾りが登場し、「正月飾り=インテリアの一部」として注目されていることが考えられます。
<福袋>
「福袋」の検索数も毎年12月にピークを迎えるの加え、年々増加していることが分かりました。
コロナ禍を経てオンラインショッピングが普及し、福袋もインターネットで購入する文化が定着していると考えられます。
また、物価上昇の影響で、お得感を感じられる福袋の人気が高まっている可能性があります。福袋の中身を調べたり、口コミやレビューを事前に確認するために検索が増加していることも要因のひとつとしてあげられます。
以前はファッションや雑貨が中心でしたが、最近では食品、アウトドア用品、家電、サブスクリプション型の福袋など多種多様な福袋が登場し、一人暮らし向けやペット用、さらには若年層から高齢者向けまで、様々なニーズに応える福袋が増えてるのも検索数の増加に寄与していることが考えられます。
減少しているキーワード
年末年始に検索トレンドが変動するキーワードの中で、年々減少傾向にあるキーワードは「年賀状」であることが分かりました。
<年賀状>
「年賀状」の検索数は毎年12月にピークを迎えるものの、年々減少していることが分かりました。また、年賀状に関連して「年賀状 印刷」「スマホで年賀状」などのキーワードも減少していました。
要因のひとつとして、年賀状文化そのものの衰退があげられます。SNSやメールで簡単に連絡を取れる現代では、年賀状で挨拶をする必要性が薄れているようです。
また、「スマホで年賀状」に関しては、スマホアプリを使った年賀状サービスは一部の層には受け入れられていますが、若年層はデジタル挨拶に移行し、中高年層は紙の年賀状を継続して利用するため、中間の需要が減少したことが推測できます。
海外での検索数
海外での年末年始に関わる検索数も調査いたしました。
アメリカ
アメリカでは、「holiday season」「seasonal holidays」「tis the season」などのキーワードが年末年始に掛けて変動していることが分かりました。なお、「holiday season」「seasonal holidays」は年々減少傾向である一方で、「tis the season」は増加傾向にあります。
「tis the season」とは、アメリカでは主にクリスマスの時期を象徴する言葉として使われています。歌詞やポップカルチャーに関連して使われることが多く、SNSや広告キャンペーンでも「Tis the Season」が頻繁に使われるようになっています。「holiday season」「seasonal holidays」よりカジュアルで会話的な表現であるため、クリスマス関連のグッズ、ギフト、装飾など、特定の商品やサービスの検索時にも使用されている可能性があります。
また、企業が「Tis the Season」をスローガンやキャンペーン名として利用することで、検索数が上がっていることも考えられます。
<アメリカ/holiday season>
<アメリカ/seasonal holidays>
<アメリカ/tis the season>
オーストラリアでも同様のトレンドが見られました。
<オーストラリア/holiday season>
<オーストラリア/tis the season>
韓国
韓国では、福袋を意味する「복주머니」の検索数が年末年始にかけて大きく変動していることが分かりました。
韓国での「복주머니(福袋)」には2つの意味があり、旧正月や新年に子どもたちにお年玉を入れて渡すために使われるものを表現するものと、日本の福袋文化を取り入れた「복주머니」が存在しています。特に百貨店や大型ショッピングモール、オンラインストアで、日本の福袋文化に似た「복주머니セール」が年末年始に行われます。
<韓国/복주머니>
台湾・香港
韓国と同様、台湾や香港でも日本の文化が影響して福袋文化が広まっているようです。
台湾や香港の百貨店、ショッピングモールが日本の福袋文化を模倣して、「年末年始セール」の一環として「福袋」を販売するケースが増えています。特に台湾では、年末の買い物シーズンに「日本の福袋風」商品をプロモーションする企業が多く見られます。
<台湾/福袋>
<香港/福袋>
過去の検索トレンドを活用することで、オンラインショッピングやSNSを使った広告キャンペーンをより効果的に展開することができます。
また、海外に向けたプロモーションでは、各地域の文化的背景や消費行動を反映させたプロモーションを行うことで、消費者との親和性を高めることができます。
ぜひ、本調査を貴社のプロモーションに活かしていただけたら幸いです。
なお、KollegaではWeb広告やSEOやなど、デジタルマーケティングのコンサルティグを行っております。対象国は国内外問わず対応が可能なため、デジタルマーケティングに関してご不明な点やご相談などありましたら、以下の「無料相談」よりお問い合わせ下さい。
【調査要綱】
調査日:2024年12月6日
調査対象時期:2023年11月~2024年10月
データ参照元:Google広告キーワードプランナー利用による検索数データ
【Kollega 会社概要】
会社名 Kollega 株式会社(Kollega Inc.)
本社 〒103-0027 東京都中央区日本橋二丁目1番3号アーバンネット日本橋二丁目ビル10階
事業内容 デジタルマーケティングのコンサルティング
設立 2023年12月
資本金 450万円
代表者 菊池 明
URL https://www.kollega.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
Mail:sppr@kollega.co.jp(担当:金井)