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コラム

2024.07.04

SEOとは?インパクトの大きい対策順に解説

目次

SEO対策とは?
・メリット
・デメリット
SEO対策におけるチェックポイント(効果が高い順)
3.ウェブサイトのSSL(HTTPS)化
4.モバイルフレンドリー
5.クローラビリティを考慮したサイト構造
6.内部リンクの最適化(パンくずリスト(ブレッドクラム)の設置含む)
7.URL正規化によりインデックスページの重複や評価の分散を防ぐ
8.XMLサイトマップ(sitemap.xml)の設置
9.Google Search Consoleの活用
10.サイトの更新頻度向上
11.alt属性の設定
12.リンク切れのチェック
13.メタディスクリプション(meta description)の最適化
14.W3Cのガイドラインに即した正しいコーディング
15.構造化データの設置
16.noindex/nofollow処理
SEOの変動要素について
海外向けSEOの注意点
・言語設定・ドメイン設定
・アノテーション設定
・多言語コンテンツ・ライティングについて
・Core Web Vitals
・E-E-A-T
まとめ

SEO対策とは?

SEO対策とは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略であり、ウェブサイトが検索エンジンの検索結果で上位に表示されるようにするための施策を指します。

メリット

SEOを行うメリットは以下の通りです。
トラフィックの増加: 関心の高いユーザーのウェブサイトへのアクセスが見込めます。
費用対効果の良さ:一度SEO対策を行えば、広告のように毎月費用をかけなくても、中長期的に集客を行うことができます。
信頼性向上: サイトが検索結果に上位表示されることで、ユーザーからの信頼度を高めることができます。

デメリット

SEOを行う上でのデメリットは以下の通りです。
結果が出るまでに一定の時間がかかる:SEOの効果が出るまでには、対策キーワードによっては半年以上かかるケースがあります。キーワードの内容や競合サイトの数など、要因は様々なため、事前の綿密な調査が必要不可欠です。
アルゴリズム変更の影響: 検索エンジンのアルゴリズム変更により、順位が変動する可能性があります。

SEO対策におけるチェックポイント(効果が高い順)

1. タグライン(タイトルや<hx>タグ)などの基礎的な内部対策

キーワードを含むページタイトルや見出し(h1タグ)、適切なメタディスクリプションの設定により、検索エンジンがコンテンツを理解しやすくなり、適切な検索結果に表示されやすくなります。

2. Core Web Vitals(ページスピードの改善含む)の改善

Core Web Vitalsに該当する項目を中心にユーザビリティを向上させるため、ページの読み込み速度、レイアウト、対話性などに焦点を当てた改善策を実施します。

その他、ページの読み込み速度を最適化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。ページ読み込みスピードの速さは検索エンジンランキングに対して重要な要素であり、ユーザーの離脱率を低減させます。
▼ページスピードインサイト(対象ページの読み込みスピードを計測することができます。)
https://pagespeed.web.dev

3. ウェブサイトのSSL(HTTPS)化

セキュリティを強化するためにウェブサイトをSSL(Secure Socket Layer)またはTLS(Transport Layer Security)プロトコルで暗号化し、HTTPS化します。

4. モバイルフレンドリー

ウェブサイトをモバイルフレンドリーにすることで、モバイル検索のランキング向上やモバイルでのユーザビリティの向上が期待できます。

5.クローラビリティを考慮したサイト構造

ウェブサイト内のリンク構造やクローラーに対する阻害要因を排除するなどの最適化を行い、検索エンジンがスムーズにクロールできるようにします。これにより、ページが正確にインデックスされやすくなり、検索エンジンがウェブサイトのコンテンツを理解できるようになります。

6. 内部リンクの最適化(パンくずリスト(ブレッドクラム)の設置含む)

内部リンクに関連性の高いページを設置することで、検索エンジンがコンテンツの関連性を理解しやすくなります。その他、ウェブサイトにパンくずリストを導入することで、サイトの階層構造が明確になり、ユーザーや検索エンジンをスムーズに誘導できるようになります。またユーザビリティが向上し、関連ページへのアクセス数増加に寄与します。

7. URL正規化によりインデックスページの重複や評価の分散を防ぐ

Canonicalタグを使用してURLの正規化を行い、重複ページとして認識されてしまうことや、被リンクなどによる対象ページの評価が分散されてしまうことを防ぎます。

8. XMLサイトマップ(sitemap.xml)の設置

XMLサイトマップを設置することで、検索エンジンに対してウェブサイトの構造を伝え、各ページのインデックス化を促進し、ユーザーが特定の情報にスムーズにアクセスできるようになります。

9. Google Search Consoleの活用

Google Search Consoleを活用して、新しいページや更新されたコンテンツを検索エンジンに素早く通知します(sitemap.xmlとも連動します)。これにより、最新の情報が検索結果に反映され、ユーザーに正確な情報が提供されます。また、重要なエラーの発見など検索エンジンから見た指摘事項などがわかるようになります。

10. サイトの更新頻度向上

コンテンツの更新頻度を上げることで、クローラーがサイトを訪れる頻度が上がり、常に新しい情報をユーザーに提供することができます。ただ、検索エンジンのためだけの無理やりな更新を行うことは推奨しません。更新性のあるコンテンツを用意できるのが望ましいです。

11. alt属性の設定

画像に適切なalt属性を追加することで、検索エンジンに対して画像の内容を理解しやすくし、検索結果に画像が表示される可能性を高めます。

12. リンク切れのチェック

定期的にリンク切れの確認を行います。リンク切れがあると、検索エンジンが正確な情報を提供できない可能性があります。リンク切れの修正や代替リンクの設置により、サイトの信頼性を向上させることができます。

13. メタディスクリプション(meta description)の最適化

メタディスクリプションはウェブサイトの内容を簡潔に説明し、ユーザーや検索エンジンが内容を理解しやすくするためのものです。ランキングシグナルの要素ではありませんが、適切なキーワードや誘引力のある文章でメタディスクリプションを最適化することで、クリックスルー率(CTR)を向上させます。

14. W3Cのガイドラインに即した正しいコーディング

W3Cのガイドラインに準拠した正確なHTMLコーディングを行います。これにより、検索エンジンがウェブページを適切に解釈し、ユーザビリティが向上します。

15. 構造化データの設置

構造化データを導入することでページのコンテンツが検索エンジンにより正確に理解されるようにします。

また、ランキングシグナルではありませんが、検索キーワードによっては検索結果(SERP)上のリッチ化も期待できます。

16. noindex/nofollow処理

SEO対策を行う上で不要なページや低品質なコンテンツをnoindex処理することで、サイト全体の品質が向上します。また、noindex処理したページへの内部リンクにはnofollow属性を設定します。これにより、検索エンジンはそのページへのクロールを避け、ページのインデックス化を防ぎます。

SEOの変動要素について

検索エンジンは150以上の調査項目を総合的に判断し、検索結果順位を決定していますが、それらの要素は大きく5つに分類することができ、それぞれのスコアを出し、サイト全体のスコアを算出します。 ​

8つに分類した項目の詳細となります。
※調査項目の一部となります。

海外向けSEOの注意点

アルゴリズムアップデートの優先順位について

アルゴリズムアップデートの際、基本的には英語圏からの導入が優先され、英語以外(多言語)と日本語(co.jp)への適応はほとんど同時期に行われます。

言語設定

海外向けのSEOにおいても、基本的なSEO対策の組み立て方は日本向けのSEOと同様です。
しかし、大きく異なる点は言語による差異です。
対策キーワードの設定やコンテンツライティングは、翻訳ツールを使用するのではなく、0からネイティブの方が作成する必要があります。
また、SEOコンテンツ制作の際は、ガイドラインを準備してコンテンツライティングを行うことをおすすめいたします。

ガイドラインでは、各タグラインのルール(対策キーワード/テーマを含めたタグライン設計)を設定します。

ドメイン設定

正確な設定ができている場合、SEO観点では「別ドメイン」「別ディレクトリ」の差異はないとされています。ただし、自動翻訳(他言語で同じURLの利用)はNGなため注意が必要です。
以下はターゲットの国や言語別のドメインの設定方法の一例です。

アノテーション設定

アノテーションタグとは、検索エンジンに対して「国/言語」毎に正しいURLを認識してもらう(評価してもらうため)ために必要なタグです。

検索エンジンに正確に国/言語を伝えたり、重複コンテンツ認識を避けるためには「国×言語アノテーションタグ」の設定をする必要があります。

【コンテンツ内容は同様の英語サイト】
●マレーシア向けのサイトの場合
<link rel=”alternate” hreflang=”en-MY” href=”https://example.com/en/”/>
●ベトナム向けのサイトの場合
<link rel=”alternate” hreflang=”en-VN” href=”https://example.com/en/”/>
※ユーザーの言語設定がサイトのどの言葉にも一致しない場合は、代替ページを設定することもできます。
その場合は「hreflang=”x-default”」を記載します。
例:<link rel=”alternate” href=”XXXXURLXXXX” hreflang=”x-default”/>

多言語コンテンツ・ライティングについて

海外向けのSEOでは、コンテンツ制作やライティングについても注意点がいくつかあります。

・ブラウザ上の自動翻訳(同一URLで別言語の想定)

ブラウザ上の自動翻訳を使用しても、サイト自体の言語は変わらないため、日本語で設定している場合、その他の言語での検索結果には上がらない、もしくは日本語で上がってしまうため、SEOでの効果は期待できません。

・機械翻訳/直訳(且つ、言語別に異なるURL)

単純翻訳、直訳では意味が通じないものになってしまう可能性が高く、検索エンジン(SEO観点)でもよくないため気をつけましょう。

コンテンツ制作を行う際は、マーケット情報への理解が深いネイティブリソースによる現地言語でのコンテンツ制作を行うようにしましょう。言語コンテンツやライティング内容が対象国やユーザーに合致しており、且つビジネスターゲットや環境に適した内容になりやすいため、最も適した手法です。

Core Web Vitals

Core Web Vitals とは、「LCP(Largest Contentuful Paint):Webページの読み込みにかかる時間」「FID(First Input Delay):操作に関するインタラクティブ性」「CLS(Cumulative Layout Shift):ページの視覚的な安定性」の3指標のことを指します。“Vitals(バイタル)” とは“貴重な・本質的な”という意味をもっており、近年Googleが重要視しているコンテンツの品質・関連性以外の“優れたユーザー体験”を向上させる重要な指標としていくと考えています。
※現時点での優れたユーザー体験に関わるランキング要素:モバイルフレンドリー/HTTP・HTTPS化/インタースティシャル 等

Largest Contentful Paint

ウェブサイト上のメインコンテンツの読み込みスピードを測定する指標です。

First Input Delay

初回で発生する操作(クリックやタップなど)の遅延時間を計測する指標です。

Cumulative Layout Shift

ウェブサイト上のページが、どれほど意図せず動いてしまったかを測定するものです。
各項目についてはPage speed insightで確認が可能です。

https://pagespeed.web.dev/?hl=ja

E-E-A-T

E-E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)、Experience(経験)の4つの要素を指します。これらの要素は、サイトの品質を評価する際にGoogleが重視する基準です。

これらの要素は、Googleの検索アルゴリズムに影響を与え、検索結果のランキングに反映されます。ウェブページやウェブサイトがE-E-A-Tの基準を満たすほど、より高い検索順位を獲得する可能性が高くなります。

まとめ

前述したように、SEOの対策項目は多岐に渡り、企業様の業界やターゲットユーザーによって対策内容は異なります。また、検索エンジンのアルゴリズムは日々更新されており、情報をアップデートし続ける必要があります。

当社には、業界歴20年以上、延べ25カ国300社以上の実績をもつコンサルタントなど、経験豊富なスタッフが在中しております。

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